タイ憲法裁判所、王室改革要求は「違憲」 学生らに運動中止命じる

翁長忠雄
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 タイの憲法裁判所は10日、王室改革を要求する集会やデモを実行した学生や弁護士ら3人に対し、立憲君主制を転覆しようとしたとする判断を示し、王室に対するあらゆる運動をやめるように命じた。英字紙バンコク・ポストなどが報じた。王室改革を求めた若者らは反発しており、当局との対立が先鋭化する可能性もある。

 同紙によると、憲法裁は、学生らが昨年8月にバンコク近郊の大学で開いた集会や、その後の活動を通じて立憲君主制の転覆を企てたと認定した。学生らは、王室を中傷したり侮辱したりすると適用される不敬罪の廃止や、王室予算の削減など10項目を要求。憲法裁はこれらの要求は、立憲君主制を転覆する権利や自由は誰にもないと規定した憲法に違反すると判断した。学生らは、王室廃止ではなく王室改革を求めていると主張している。

 こうした運動の中心にいた8人の活動について、憲法判断を求める訴えが保守派の活動家から起こされていた。憲法裁はこのうち活動の中心と見なされていた3人について判断した。

 弁護士団体によると、昨年11月から今月9日までに47人が不敬罪で起訴されている。(翁長忠雄)