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新型コロナ飲み薬160万人分を調達 日本政府、米メルクと契約

新型コロナウイルス

市野塊、ニューヨーク=真海喬生
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 新型コロナウイルスの飲み薬について、後藤茂之厚生労働相は10日、米製薬大手メルクから「モルヌピラビル」を160万人分調達することで合意したと発表した。薬事承認を前提にした契約で、感染の再拡大に備える。飲み薬は自宅で使いやすく、病院の負担を軽減できる。メルクによると、契約価格は12億ドル(約1350億円)。

 モルヌピラビルは、ウイルスの増殖を防ぐ飲み薬。メルクと米バイオベンチャー「リッジバック・バイオセラピューティクス」が共同で開発し、今月、英国政府が世界で初めて承認した。

 メルクによると、重症化しやすい患者を対象とした臨床試験(治験)では、軽症や中等症の患者が入院するリスクを半減できたという。

 厚労省によると、日本政府は薬事承認が終われば年内にも20万人分を調達。来年の2月と3月にも各20万人分を確保し、その後、さらに100万人分を仕入れる。

 メルクは米国政府と310万人分の契約を結ぶなど各国と供給契約を締結しつつある。生産量は今年は1千万人分、来年は少なくとも2千万人分を見込む。

 飲み薬をめぐっては、米製薬大手ファイザーも今月、治験の中間結果を発表し、入院リスクを89%減らせたとした。米食品医薬品局(FDA)に近く緊急使用許可を申請する方針だ。

 どちらの飲み薬も、米国では年内に使用が始まる可能性がある。(市野塊、ニューヨーク=真海喬生)

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