オリ山本由伸、1得点守って完封 本音は「もうちょっと点がほしい」

佐藤祐生
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 (10日、プロ野球 オリックス・バファローズ1―0千葉ロッテマリーンズ)

 リーグ王者オリックスにとって、勝てば日本シリーズ進出に大きく前進する第1戦。投手4冠のエースがきっちり期待に応えてみせた。

 味方の失策も絡み、山本由伸が唯一背負った四回2死三塁のピンチ。ロッテの山口航輝に対し、緩いカーブでタイミングを外す。見逃し三振で切り抜けた。「苦しい投球になっていたけど、カーブに助けられた」

 2週間以上の登板間隔で体を休めたとはいえ、シーズンの疲労は残っているはず。四回までは毎回安打を浴びるなど本調子ではなかったが、カーブやフォークで三振をポンポンと奪い、五回以降は一人の走者も許さなかった。

 自身初のCSのマウンド。今季最多の1万7915人が入った球場は「一体感、勢いがあるというか、いつもと違う雰囲気がした」。今季ロッテとは2戦で1勝1敗だが、それは自身3勝5敗と負け越していた5月半ば時点のこと。本拠の大応援も力に変え、球団新の15連勝を記録した無双ぶりをロッテ打線にも見せつけた。

 虎の子の1点を守り切ったエースを中嶋聡監督は「もう山本……山本、山本でした。素晴らしい修正能力。よく立て直した」とたたえる。

 大役を果たした23歳の右腕は「どきどき、どきどきでした。もうちょっと点がほしいなと思ったけど、何とか勝ち切れて良かった」と笑顔。アドバンテージも含めて2勝0敗。ロッテに防御率2・37を誇る第2戦の先発左腕・田嶋大樹にきっちりバトンを渡した。(佐藤祐生)

吉田正、フルスイングで復帰

 オリックスの主砲が帰ってきた。10月2日のソフトバンク戦で死球を受け、右尺骨骨折で離脱した吉田正が「3番・DH」で先発。持ち前のフルスイングで1安打を放った。

 「空振りはあまりしないように。(振れるのは)一日5、6スイング。試合でしっかり振れるように」

 まだ痛みがあり、前日の練習で強振はしなかった。それがこの日の一回、初球の148キロ直球をたたくと、強烈なライナー性の中飛を放った。「詰まったり先っぽに当たったりすると痛いので。芯に当たって良かった。最初のインパクトが大事だと思った。チームに勢いをつけたかった」

 三回には速い打球で中前へ運び、五回には四球を選んだ。相手の警戒心を高める意味でも、スタメンに吉田正がいる意味は大きい。一気に弾みがついた。

     ◇

 T―岡田(オ) 一回に先制の右前適時打を放つ。「(山本)由伸におんぶに抱っこで勝たせてもらった。次は野手で点を取って勝ちたい」

 中嶋監督(オ) 「アドバンテージは考えず、一戦一戦勝っていけばいい。何とか打線を目覚めさせなきゃいけない。力が入ってましたけど、(2戦目以降は)抜けてくれたらなと」