政府が取りまとめる新型コロナウイルス対策の全体像の概要が判明した。医療提供体制を強化するため、病床の利用率を医療機関別に毎月公表させるなどして透明性を高める。3回目のワクチン接種は、企業や大学での職域接種を来年3月をめどに始める。12日の政府対策本部で決定する。
全体像は、医療提供体制の強化とワクチン接種の促進、治療薬の確保、日常生活の回復の四つの柱で構成する。感染リスクを引き下げ、経済社会活動の継続を可能とする新たな日常の実現をめざすとした。
岸田文雄首相は10日夜の記者会見で、病床確保について「この夏に比べて3割増しの3・5万人以上の方が確実に入院できる体制を11月末までにつくる」と述べた。軽症者向けの宿泊療養施設は、同2割増の1万室以上増やす方針を示した。また、感染症の危機管理として、来年6月までに司令塔機能の抜本的強化策を取りまとめるとした。飲み薬についても「今後の切り札。年内実用化をめざす」と述べ、年明け以降も含め160万人分を確保する意向を示した。
「幽霊病床」対策、医療機関別の数値公表
全体像の概要によると、ワク…

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