10月の米消費者物価指数、6.2%上昇 約30年ぶりの高い伸び

サンフランシスコ=五十嵐大介
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 米労働省が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で6・2%上昇し、1990年以来31年ぶりの高い伸びとなった。米国では経済再開で需要が急回復している一方、原油高や供給面の制約で物価が上昇しており、回復基調にある米国経済の懸念材料となっている。

 物価上昇は6カ月連続で5%以上となった。変動の激しい食料品とエネルギーを除いた指数は前年同月比4・6%増で、91年以来30年ぶりの上昇幅。ガソリン価格は約50%増と大幅な上昇となった。9月と比べたCPIは0・9%増で、エネルギーや食料品、住居費、自動車など幅広い分野で上昇した。

 米国では、巨額の経済対策や経済の再開で需要が急回復しているが、人手不足や物流の混乱などで供給が追いつかない状況が続いている。米連邦準備制度理事会(FRB)は今月、景気を刺激するための「量的緩和」の縮小を決め、来年利上げに踏み切るとみられているが、物価の動向次第では早期の利上げを迫られる可能性もある。(サンフランシスコ=五十嵐大介