「塩振りおじさん」の投稿、FB一時非表示 「金箔の肉」で大臣炎上

ハノイ=宋光祐
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 「金箔(きんぱく)ステーキ」を食べたとされるベトナムのトー・ラム公安相の動画が炎上した問題で、フェイスブック(FB)が動画に登場するトルコ人料理人に関する投稿を非表示にしていたことが明らかになった。運営会社のメタは朝日新聞の取材に「非表示はすでに解除した」と説明している。

 問題の動画は、ラム公安相とみられる人物がトルコ人料理人ヌスレット・ギョクチェ氏に金箔で包んだ骨付きステーキをナイフで食べさせてもらう姿が録画されている。

 ラム氏は10月末から3日まで、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)に出席するため英国を訪問していた。そのため、動画はロンドンにあるギョクチェ氏のステーキ店「ヌスレット」で今月上旬に撮影されたとみられている。「金箔ステーキ」は店の名物料理で値段は約10万円という。

 FBで非表示になったのは、肉に塩を振るパフォーマンスで「塩振りおじさん」として世界的に有名なギョクチェ氏の英語のニックネーム「#Saltbae」というハッシュタグを含む投稿。ラム氏に関する問題の動画が拡散していた6日夜に検索すると「コミュニティ規定に違反する内容が含まれている」として投稿が表示されなかった。

 ロイター通信によると、ベトナム国内だけでなく世界中の利用者のFBで非表示になっていたという。

 米ワシントン・ポスト紙は10月下旬、メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はベトナム共産党の要求を受け入れ、反政府派による投稿の検閲を認めたと報道。今年1月の共産党大会前に「政府がほぼ完全にプラットフォームをコントロールできるようにした」と伝えた。

 メタの報道担当は朝日新聞の取材に対し、「#Saltbae」のハッシュタグが一時的に非表示になっていたことについて、「すでに非表示を解除した」と答えた。原因については「調査中」とした上で、非表示になっていた期間やベトナム政府からの検閲の要請があったかは明らかにしなかった。(ハノイ=宋光祐)