リアル過ぎる…ミニチュア作家を生んだ「夢中にさせる」子育て

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聞き手・佐藤瑞季
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 机の上には、ノートや教科書、食べ終わったお菓子の袋、折れ曲がった一万円札が無造作に置かれている。引き出しは半開き――。

 高校2年生の時に、「自分の部屋」を再現したミニチュア作品を同級生がツイッターに投稿した。「リアル過ぎる」と話題になり、一躍有名に。

 現在は、ツイッター約30万人、インスタグラム約28万人、ユーチューブ約41万人のフォロワーがおり、見る人を驚かせる作品を発表し続けている。

 ミニチュア作家「Mozu」こと、水越清貴さん(23)。創作活動の原点やヒントは、「小さい時に、親と一緒に、本を読んだり、遊んだりした日常」にあったという。当時の体験が今にどう生きているのか、聞いた。

     ◇

 印刷会社を営む両親のもとで、育ちました。ぼくが生まれた時、母は「ゲームやテレビだけに頼るのではなく、自分で自分を楽しませることができる子」になって欲しいと考えたそうです。絵や工作など、「自分で何か生み出す楽しさ」を教えてくれました。

 休日は、NHKの教育番組「ピタゴラスイッチ」をまねて、段ボールでビー玉を転がす装置を一緒につくったり、ペットボトルの中に、ひもで魚の絵をぶらさげて、小さな水族館を作ったり……。だんだん、ものづくりが好きになっていきました。

 絵本もたくさん用意してくれました。「ぐりとぐら」「14ひきのシリーズ」「バムとケロ」……。色彩や絵が素敵なのは、もちろんですが、よくみないと気付かない仕掛けがある絵本も多かった。今の作品づくりのインスピレーションの源になっていると思います。

 父は昔、漫画家志望だったこともあって、絵が上手でした。よく、2人で一枚の絵を描いていました。

 印象に残っているのは、小学…

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