再開発ラッシュ、突然増える地権者 賛否左右 中央官庁のおひざ元で

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松浦新
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現場へ! 再開発 追われる地権者④

 中央官庁が立ち並ぶ東京・霞が関にほど近い地下鉄虎ノ門駅の周辺は、官僚や会社員らの腹を満たしてきた飲食店が軒を並べる。この都心の一等地ではいま、高層ビルが次々と建ち、再開発ラッシュになっている。

 9月、その一角にある約50平方メートルの土地が八つに分割され、所有者が変わった。もともとの所有者は1965年に亡くなったが、登記されないまま時間がたち、結局、子や孫など7人と、この7人の共有名義の土地に分けられた。

 共有名義は、隣の土地の北海道に住む所有者が境界線の立ち会いに現れず、境界線から1メートルの間隔を確保して分筆したことでできた。隣の土地所有者は取材に「法務局から日時の指定があったが、新型コロナウイルス緊急事態宣言が出ていて行けなかった」と話した。

 この土地は、計約1万1千平方メートルの再開発計画地のなかにある。今回の分割によって、この土地の地権者は、子の1人で、ここで印刷業を営んできた大角長生(78)1人から8人(共有名義も「1人」と数える)へと増えた。

 多くの再開発事業は、都市再…

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