TPPは「5年以上前の署名」 米国の通商代表、復帰に後ろ向き

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青山直篤
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 米通商代表部(USTR)のタイ通商代表が10日、朝日新聞など一部メディアとの記者会見に応じた。タイ氏は米国が離脱し、日本が復帰を求めてきた環太平洋経済連携協定(TPP)について「5年以上も前の署名だ」として「インド太平洋地域を先導するためには、直面する今日的課題に集中したい」と指摘。政治経済の情勢変化に合わなくなったとの認識をにじませ、TPP復帰に後ろ向きな考えを示した。

 タイ氏は15日の週の訪日を前に一部メディアとの記者会見に応じ、日本からは朝日新聞社が参加した。

 TPPには、データや知的財産がカギを握る21世紀の通商ルールづくりを日米が主導して中国を牽制(けんせい)する戦略があった。だが、タイ氏は、TPPが世界の貿易にとってプラスだったか、との問いに「イエスでもノーでもない」と指摘。「署名から5年以上が経ち、この間、米国は通商政策について極めて重要な教訓を学んできた」と語った。TPPなど自由化路線への根強い反発を念頭に置くもので、データ分野などで急速に台頭する中国に対する日米の通商外交も練り直しを迫られている。

 また、タイ氏は今回の訪日に…

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