茂木幹事長が竹下派会長予定者に 衆院落選の石原派会長は退任意向

楢崎貴司 上地一姫
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 自民党茂木敏充幹事長が、所属する党内第3派閥の「竹下派」(平成研究会、51人)の会長に就任する見通しとなった。11日の派閥会合で会長予定者として了承された。今後、派閥の役員などを選任し、「茂木派」が発足する。

 茂木氏は会合後、記者団に「私の下で人事を固めて正式に(新体制を)発足させる」と述べた。出席者によると、複数の衆院議員から早期に茂木氏を会長に選任するべきだという声があり、大きな異論は出なかったという。

 茂木氏は現在、派閥ナンバー2の会長代行を務めるが、引退後も参院側に影響力を持つ青木幹雄・元参院議員会長と距離があるとされている。同派は9月に死去した竹下亘会長の後任を衆院選後に選ぶこととしていた。

 一方、党内最小派閥の石原派(近未来政治研究会、7人)は11日に派閥会合を開き、衆院選で落選した石原伸晃元幹事長が会長を退く意向を表明した。石原氏は「バッジをなくしたので、石原派は今日をもって幕を下ろしたい」と述べた。

 同派は石原氏を含む3人が落選するなどし、選挙前の10人から減少。今後は事務総長の森山裕国会対策委員長を中心に、派閥の枠組みは維持した上で、後任会長などを検討する。(楢崎貴司、上地一姫)

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