公立夜間中学のニーズは 熊本県教委などアンケート

伊藤秀樹
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 熊本県教育委員会と熊本市教育委員会は、公立の夜間中学で学びたい人が県内にどの程度いるか調べるアンケートを26日まで実施している。県教委は夜間中学のニーズを踏まえ、設置を検討するという。

 県教委によると、公立夜間中学は4月時点で12都府県に36校。病気や不登校などで義務教育を十分に受けられなかった人や外国人住民らが学び、全ての勉強が終われば中学卒業資格が得られる。月曜日から金曜日まで1日4時間程度、夕方から夜にかけ、学校の教員が教える。授業料や教科書代は無料。

 アンケートは日本語、中国語、韓国語で計2万枚を国際交流施設や就労支援施設、技能実習生関係施設、日本語教室、フリースクール、ハローワーク、公民館など約500カ所に配布する。QRコードからウェブでも回答できる。ウェブは日本語版と英語版の2言語対応。

 文部科学省は2016年に成立した教育機会確保法を踏まえ、各都道府県に少なくとも1校設置するよう促してきた。福岡市教委は4~5月にアンケート形式でニーズを調査し、来春の設置方針を決定した。設置されれば九州・山口・沖縄では初めて。(伊藤秀樹)

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