探査機「はやぶさ」開発の秘密 阿波の小学校で出前授業

伊藤稔
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 様々な仕事にふれて将来を考えてもらおうと、キャリア教育の出前授業が9日、徳島県阿波市立御所小学校で開かれた。小惑星探査機「はやぶさ」などの開発に携わった小笠原雅弘さんが「十分な訓練と、3チーム交代という働き方改革があったから疲れずにやれた」と開発が成功した理由を語った。

 小笠原さんは1982年、NEC航空宇宙システムに入社し、様々な探査機の開発や運用に従事してきた。授業に出席した6年生18人を前に、「はやぶさ2」についても紹介。小惑星「リュウグウ」の地表に弾丸をうち、跳ね返った砂粒を円筒形の装置で回収した様子を説明すると、児童らはメモをとり、熱心に聞いていた。

 「仕事のやりがいは何ですか」という児童の質問に、小笠原さんは「カプセルが戻ってきて、サンプルが入ったと聞いたときは『やった』とやりがいを感じた。でもそのうらには95%の地味で大変な準備があった」と述べ、「うまくいかないときもあきらめないことが大事」と語りかけた。

 授業を受けた玉田大和さん(12)は「水星や火星探査の話を聞き、すごい先のことを考えてやっているんだと思った。ぼくも宇宙の研究をしてみたい」。原田悠叶さん(11)は「準備やあきらめないなど、宇宙の仕事も普通の仕事と同じことが大切なんだとわかった」と話していた。

 キャリア授業はe―とくしま推進財団が今年6月から始め、今回で30校目。(伊藤稔)