黄色い湖きらきら 高知・馬路村、ユズの集荷最盛期

笠原雅俊
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 高知県馬路村特産の黄色く輝くユズ玉の集荷作業が最盛期を迎えた。朝摘まれたばかりのユズが次々と軽トラックに載せられ、馬路村農協の搾汁工場に運び込まれる。集められたユズは黄色い湖のようだ。晩秋の小さな村をどこか懐かしい甘い香りが包んでいる。

 ユズはポン酢しょうゆ「ゆずの村」、清涼飲料水「ごっくん馬路村」など人気商品の原料になる。収穫したばかりのユズを工場で搾り、冷却、凍結させて原料として使う。ユズの汁のほか、皮はマーマレードやジャム、種は化粧品の原料になるという。

 ユズを栽培している村内の農家は約180戸。晴れ渡った日曜の7日、山里に広がるユズ畑では、朝から農家が家族総出でユズを収穫する光景が見られた。黄色いユズを荷台に積んで運ぶ軽トラの行列が続いた。

 40年以上、ユズを栽培している農家の尾谷和広さん(81)は「今朝は午前7時半から家族3人で作業して、300キロぐらい取れた。ユズがたくさん取れると元気が出てくるよ」。

 ユズ玉の受け入れは10月25日から始まり、12月初旬まで続く。今年は雨不足で玉が少し小さいが香りはいいという。多い日で1日40トンが運び込まれる。村農協では今季約800トンの受け入れを予定している。

 担当者は「ユズを収穫するこの時期は、村が活気が出て1年で一番輝く季節です」と話す。(笠原雅俊)