祖母は痛みに苦しみ続けた イタイイタイ病、公害病初認定から半世紀

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清水康志
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数字は語る

 公害は高度経済成長期のさなか、各地で社会問題となった。「公害病」が国内で初めて認定され、今年で53年になる。

 富山県の神通(じんづう)川流域で発生したイタイイタイ病を、国が公害病として初めて認めたのは1968年5月。腰や肩が激しく痛み、骨が弱くなって骨折を繰り返す。こうした住民の健康被害は、上流の神岡鉱山(岐阜県)から排出されたカドミウムが原因だった。同年には水俣病(熊本、鹿児島県)と新潟水俣病も認定された。これに四日市ぜんそく(三重県)を含め「四大公害病」と呼ばれる。

 公害病と認定されたことは、患者と遺族らが原因企業の三井金属に損害賠償を求めて起こした訴訟への追い風となった。患者側は72年8月、名古屋高裁金沢支部での控訴審で勝訴。三井金属との間で、患者への賠償と汚染土壌の復元に関する誓約書と、立ち入り調査を含む公害防止協定書を交わした。

 しかし、イタイイタイ病の前…

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