「公務員なので…」しぶしぶ着用? 自転車ヘルメット、努力義務の街

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山崎輝史、大野晴香
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 自動車王国・愛知県で、自転車用ヘルメットに熱い視線が注がれている。10月から着用が努力義務になったからだ。

 交通事故が多いと言われる土地柄もあり、「ケガのリスクを少しでも減らしたい」という願いが込められている。

 ただ、今でも、街でヘルメットはあまり見ない気がする。

 面倒くさい?

 せっかくセットした髪形が崩れる?

 まずは実態を把握するため、行き交う自転車を数えてみた。

「公務員で、着けろと言われて」

 11月上旬、記者が愛知県内の6カ所で1時間ずつ、通行した自転車と、ヘルメットの着用者を数えた。

 1748人のうち、着用者は98人。着用率はわずか5・6%だった。

 「公務員で、着けろと言われて……」。ビジネス街の桜通大津交差点(名古屋市中区)をヘルメット着用で走っていた女性は言葉少なだった。

 中学生とみられる制服姿の子どもや、スポーツタイプの自転車に乗る人たちは、着用率が高い印象だ。

 一方、未着用者からは「条例を知らない」「必要なら買う」といった声が聞かれた。

 豊田市の自動車工場前を走っていた50代男性は「車道を走るなら危ないが、豊田は歩道が広いので安全ではないか」。購入するつもりはないという。

 松坂屋名古屋店前(名古屋市中区)では、2人乗りする子どもにだけかぶらせ、自分はかぶらない母親も目立った。

県庁職員の着用率は?

 条例の「おひざ元」はどうか。

愛知県のヘルメット着用は、あくまでも努力義務で、罰則はありません。街角ではかぶっていない人の方が多いなか、県庁の駐輪場ものぞいてみました。対応に悩むシェアサイクル業者や、需要増に手応えを感じているヘルメットメーカーの声を記事後半で紹介します。

 県庁の駐輪場を観察したが…

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