「ガチャ」が響く 美を支える街 京都・ちりめん街道

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才本淳子
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 祖母から母に受け継がれた着物の中に、絹織物「丹後ちりめん」がある。しっとりとしていて、肌に優しくなじむ感触。表面の細かい「シボ」と呼ばれる凹凸が、柔らかな光を放つ。

 着物を染める前の白生地の約7割が、京都府北部の丹後地方でつくられている。雨や雪が多い湿潤な気候は、糸が切れるために乾燥を嫌う絹織物の生産に適し、古くから産地だった。江戸時代に京都・西陣のちりめん技術が導入されると、地域は大きく発展した。

 丹後半島の付け根に位置する山間の町、与謝野町。京都丹後鉄道の与謝野駅から車で10分ほどのところにある通称「ちりめん街道」には、江戸から昭和初期の建物約120棟がある。商家や病院、宿屋もあり、丹後ちりめんの産地として、また京の都と丹後を結ぶ物流の拠点として、栄えた町並みが残る。2005年には、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された。

 街の歴史を伝えていこうと、住民らでつくった「与謝野町語りべの会」の青木順一会長(73)に案内してもらい、全長約800メートルの街道を歩いた。

 絹織物で財をなして建てられ…

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