石油・ガスの生産ゼロへ デンマークなど国際的な枠組み立ち上げ

グラスゴー=和気真也
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 気候変動対策を進めるため、世界の石油・ガスの生産廃止をめざす国際的な枠組みを11日、北欧のデンマークと中米のコスタリカが発足させた。新たな油田などの探鉱権を認めず、自然エネルギーへの転換に必要な知見を共有する。産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑えるパリ協定の目標達成に向け、国際協調の輪を広げる考えだ。

 英グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の場で発表した。フランススウェーデンアイルランド、グリーンランド、英ウェールズ、カナダのケベック州の6カ国・地域も参加。ニュージーランドポルトガル、米カリフォルニア州も協力国・地域として名前を連ねた。

 北海に油田を持つデンマークは昨年、新たな油田探査を取りやめ、2050年までに石油生産を停止することを決めた。電力の半分は風力など自然エネルギーでまかない、洋上風力発電産業の輸出に力を入れる。気候問題を担当するダン・ヨルゲンセン大臣は11日の会見で「今日が石油とガスの終わりの始まりであることを望む。求められているのは大胆で具体的な行動だ」と訴えた。

 参加国はいずれも自然エネルギーを推進し、産油国としては小さい。有力産油国を引き入れることができるかどうか注目される。(グラスゴー=和気真也)