オマーン戦、サイドバックの起用法ポイントか(中西哲生コラム)

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 サッカーのW杯アジア最終予選で、日本代表はアウェーでベトナムに1―0で勝ちました。今回は欧州クラブ勢が移動中に経由地のロシアで遅延のため長時間の機内滞在を強いられ、ベトナム到着が遅れました。全員そろっての練習は試合前日の1日だけ、という状況の中、しっかりと勝ち点3を奪えたのは大きいでしょう。

 今回のスタメンも4―3―3のシステムで、勝ち点3を奪ったオーストラリア戦の流れを踏襲していました。ただ酒井宏樹選手がけがのため、右サイドバックは川崎フロンターレの山根視来選手が入りました。室屋成選手の選択もありましたが、フロンターレで一緒にプレーしていた田中碧選手と守田英正選手がスタメンであり、また4―3―3というシステムをクラブで継続的に取り組んでいることも抜擢(ばってき)の理由かもしれません。その山根選手は、相手ディフェンスライン裏へクオリティーの高いボールを供給し、守備でも安定したパフォーマンスを見せていました。

 先制点は早い時間帯に生まれました。前半17分、相手のゴールキックを冨安健洋選手がクリアして、遠藤航選手がバックヘッドで前方へ。大迫勇也選手がそれをうまく収めると、その瞬間に左の南野拓実選手と右の伊東純也選手が前線に飛び出します。ボールは大迫選手から南野選手に出ましたが、スピードを落とさない、質の高いパスでした。

 南野選手はペナルティーエリアに入るところで、ボールが跳ねたのですが、それを見極めて伊東選手に完璧なラストパスを出しました。その伊東選手も最初は相手DFの方がいいポジションにいたのですが、スピードと判断の速さで相手の前の位置をとってゴールに流し込みました。

 伊東選手はVAR判定で取り消しになったゴールを含め、スピードを生かして攻守にクオリティーの高いプレーを見せてくれました。ただ次のオマーン戦を考えると、フル出場ではなく、少し休ませたいところでもありました。

でこぼこのピッチに苦労した攻め

 チームとしては追加点が取れませんでしたが、ピッチがでこぼこだったことが攻めを難しくしていた印象です。アシストの時の南野選手は、かなりボールをうまく見極めて足にミートさせていましたが、転がっているボールがすぐ浮いてしまう場面が多く見られ、細心の注意を払ってインパクトをしないと、精度の高いラストパスは出せない状況でした。

 また今回はベトナムが5バックで、中央から割っていくのは難しく、外からの攻撃が多くなっていました。何度かいい形は作れていましたが、ここでも最後のクロスを入れる場面でボールが跳ねていました。インパクトの瞬間に少しでも跳ねると、本人たちのイメージ通りのクロスを入れられず、そこでもピッチに苦しめられていました。

クロスの改善必要 サイドバックに誰を使うのか

 次のオマーン戦に向けては四…

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