エゾシカの角が腕を貫通で男性大けが 消防も「聞いたことない」事例

川村さくら
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 12日午前、北海道東部の厚岸(あっけし)町片無去(かたむさり)の牧草地で作業中の男性が、シカよけネットに引っかかって身動きがとれなくなっていたエゾシカに角で腕を突き刺され、大けがをした。厚岸消防署や町役場の担当者は「シカの角が人にささったのは聞いたことがない」と驚いている。

 道警厚岸署によると、「事件」が起きたのは午前10時ごろ。牧草地に堆肥(たいひ)をまく作業をしていた吉村元孝さん(67)が、風で飛ばされた帽子を拾おうとして、シカよけネットに近づいた。そこに角がネットに絡まったエゾシカがおり、何らかの原因で吉村さんは腕を角で突き刺された。吉村さんは左前腕を角が貫通し、右脇にもけがをした。ドクターヘリで病院に運ばれたが、会話はできていたという。

 厚岸町環境林務課によると、エゾシカは4歳くらいのオスで、80キロほどの大きさだった。(川村さくら)