筒井康隆さん止まらぬ増刷 TikTokで紹介、けんごさん23歳

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興野優平
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 動画クリエーターのけんごさん(23)は昨年から、若者に人気の動画アプリ「TikTok」で小説を紹介している。今夏、1989年に単行本が刊行された筒井康隆さんの「残像に口紅を」を紹介すると、6回重版がかかり、計11万5千部の増刷となった。

 もともとは読書とは縁がなかった。「高校までずっと野球をやっていました」。大学でも野球部に入ったが、高校時代より自由になる時間がある。「趣味がほしい」と考え、映画鑑賞や釣りなどを経て、読書に行きついた。「コスパがよかった。一冊で長い時間を有意義に過ごせる」

 最初に手に取ったのは東野圭吾さんの長編ミステリー「白夜行」。2週間ほどで読破し、「作品に対しての感動と、読み切った達成感、いろんなことがあいまって、小説の魅力にはまった」。それからは宮部みゆきさんの「火車」など、「100万部超え」のベストセラーを入り口に、作家ごとに次々と読みあさるようになった。

 野球部を引退した昨年、SNSで活動してみたいと考え、TikTokで好きな本の紹介を始めた。4冊目のときに、重版がかかったと出版社から連絡を受けた。今や1カ月あたり約20冊を紹介し、業界から期待のまなざしを向けられる。

 なぜ、TikTokの動画が…

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