東大卒業生の読書会10年 「コロナ前後で大きく変わった」

有料会員記事

加藤修
[PR]

 文化人類学者船曳建夫東京大学名誉教授(73)は、退官後に教え子との読書会を10年近く続けている。コロナ下では「Zoom」を使ったオンライン読書会に切り替え、月に1回ほどのペースで開いている。「オンラインで参加のハードルが下がったのか、海外で暮らしていて参加できなかった人たちも加わり、コロナ以前よりも増えたくらいです」

 9月には話題の本「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」と「人新世の『資本論』」を同時に取り上げ、フランス、ケニアからの参加者も含め約20人が集まった。

 読書会では1時間ほど本について話し、後半はフリートーク。大学1、2年生が将来の専門を問わず参加できるゼミのOBOG会の流れをくんでいて、参加者には医者もいれば官僚もいる。「研究者になった人が少ないくらいで、企業に勤めた人たちが久しぶりに参加すると、卒業後、30ページ以上の文書は稟議(りんぎ)書以外で読んだことがなかったと言われることもあります」

 さまざまな背景と生活を持っ…

この記事は有料会員記事です。残り600文字有料会員になると続きをお読みいただけます。