東芝社長「もう家電もパソコンもない」 解体でも強調した「未来」

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 東芝の綱川智社長は12日の会見で、3分割案について説明した。総合電機メーカーではなくなると認めつつ、会社分割こそが「最善の道」だと強調した。主なやりとりは、以下のとおり。

東芝 1875年に前身となる田中製造所(後の芝浦製作所)が日本初の電信設備メーカーとして創業。芝浦製作所と東京電気が1939年に合併し東京芝浦電気が誕生。84年に東芝に改称した。電気洗濯機や電気冷蔵庫など日本初の製品を多く開発した。石坂泰三氏と土光敏夫氏の2人の経団連会長を出すなど財界に影響力を持った。テレビアニメ「サザエさん」の番組スポンサーを69年から2018年まで続けた。米国の原発事業の巨額損失による経営危機で、リストラや事業の売却を進める。2021年3月期の売上高は3兆543億円でピークの半分以下。今年3月末の従業員数は約11万7千人でピークの半分近くになっている。

 ――分割案を誰が考え、どう決めたか。

 綱川氏「執行側と戦略委員会が5カ月間、毎週のように討論した。アイデアは両者で話している間、会議のあとで出てきた。具体的な形は、執行部側がこれでいけると自信をもって提案したもの。私はこの方策が最善の道だと信じている」

 ――成長は見込めるか。

 綱川氏「専門的な経営者による俊敏な経営、ここがこれまでと違うことだ。たとえば半導体の設備投資の判断で、俊敏な経営という点で反省することがある。それぞれの市場などに鑑みて、専門的な執行部が早い決断で競争に勝ち抜く体制にした」

 ――事業再編のリスクやデメリットは。

 綱川氏「今までの東芝には総合力があった。研究所の研究者も二つの会社に分けるが、総合力を発揮できる仕組みは工夫しなきゃいけない。それは課題として認識している。メリットのほうが完全に多いが、デメリットも工夫によって改善していきたい」

 ――臨時株主総会で計画が可決される見込みは。

 綱川氏「我々が自信を持って出す計画について信を問い、意見を伺うために総会を開きたい」

 ――総合電機メーカーの事実上の解体では。

 綱川氏「そもそも総合電機メ…

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