浜松シニア劇団、コロナに負けず公演 28日2年ぶり

長谷川智
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 【静岡】浜松市を拠点に活動し、55歳以上をメンバーとする「シニア劇団浪漫座」が、コロナ禍で中断していた公演を28日、2年ぶりに開く。同市浜北区のなゆたホールでの本番に向けて、「コロナに負けず、一人でも多くの人を元気にしたい」と練習に励んでいる。

 浪漫座は2010年4月、地元の演出家松尾交子さんの音頭で結成された。対象は子育てが終わったり退職したりして余裕のできたシニア。春は老人施設を訪問して歌や踊りを披露し、秋はホールで劇を公演する。しかし、コロナ禍で昨年4月から今年5月まで活動を休止し、公演は19年以来となる。

 男性がいたこともあるが、今は女性のみ11人。最高齢は83歳、平均60歳代で、半数は仕事を持っている。今回の劇は「THE クレイジーキャッツ」。透明になった猫を元に戻すため、猫ダンスで稼いで宇宙船で月に行き、月のエキスを探して飲む物語。「地球を大切に。仲間で力を合わせよう」という思いを込めている。メンバーは猫に扮してセリフや振り付けの練習を続けている。

 高橋とみえさん(60)は3年前、座長の阿部美幸さん(64)に「手伝って」と誘われて入団した。「演劇経験はないので、最初は恥ずかしいし、緊張もした。今は仲間と会うのが楽しい。足腰が立つうちは続けたい」という。

 高洲昌子さんは助産師で、まだ54歳なので研修生扱い。「人前に立つのは平気だけど、セリフを覚えるのが大変。子どもを持つパパやママに『親を演じよう』と言っているので、自分で演技をするのは勉強になる」と話す。

 10月からは動画サイトの専用チャンネルにも挑戦している。座長の阿部さんは「劇団の目的はシニアがシニアを元気にすること。そうすると、シニアが若者や子どもを元気にしてくれる。2年ぶりの公演を成功させ、コロナ後の活動につなげたい」と意気込む。

 28日は午後2時開演で、自由席200席、チケットは1千円。問い合わせ先は050・5052・1129。(長谷川智)