通信制で初の「展示交流会」を地域に公開 岐阜・啓晴高校

高木文子
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 JR岐阜駅の近くの啓晴(けいせい)高校(岐阜市高砂町)で15~22日、地域に公開する文化交流展示会が、初めて開かれる。通信制単位制のため生徒の登校時間がそれぞれ違い、全校で集う運動会や文化祭がない。企画した生徒たちは「みんなの作品を同じ空間に展示し、一つになって未来に向かう力を表現したい」と張り切っている。

 展示のテーマは「夢―Hope―」。体育室の6×10メートルの空間に、はがき大の作品470枚をあしらう。生徒と教員らが、将来の夢やイラストなどを色鉛筆などで描いた。全員参加を呼びかけ、名前だけを記した白紙の作品も寄せられた。美術講師の笹木敦子さん(54)が監修し、自身の明かりアートの作品約20点も配して空間を幻想的に照らし出す。

 啓晴高校は学校法人石井学園(岐阜市)が運営し、2017年4月に開校した。登校は週5日、3日、2日のコースを選べ、午後から登校することもできる。生徒の作品展示を昨年から始め、今年は初めて地域に公開した。

 生徒会役員の3年生は3人。10月から地域のスーパーなど10軒ほどを訪ねてPRし、ちらしを店に置かせてもらった。「生徒が直接ちらしを渡すことで、どんな生徒が何をしているのか知ってもらいたかった」と井平怜那さん(17)。生徒会長の宮西大介さん(18)も「中学までに合わないもの、苦手なものがあった生徒も多い。高校では自分で選ぶことができるので、何かを『やらされている感じ』が少なかった。コロナでいろんな活動が制限されたなかで、一人ひとりの思いを作品にできた。みんなで共感できれば」と話す。

 ちらしをパソコンでデザインした牛丸文仁さん(18)は、中学時代に不登校を経験。今は週5日登校し、高校入学後に1日しか欠席していないという。「周りと関わる機会が少ない学校だったが、地域との交流で広がりを感じた」と企画の手応えを語る。公開は午前10時~午後4時。20、21日休み。無料。(高木文子)