ヤクルト青木がほえた 日本シリーズ引き寄せた 一打に「ドキドキ」

藤田絢子
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 (12日、プロ野球クライマックスシリーズ最終ステージ 東京ヤクルトスワローズ2―2読売ジャイアンツ)

 ベンチ、ファンの期待を一身に背負って、七回2死満塁の打席に東京ヤクルトスワローズ青木宣親は立った。

 仲間が安打を放ち、犠打を決め、四球を二つもぎとってお膳だてしてくれた場面。「みんながつないでくれたチャンス。初球から甘い球は迷わず打っていく」

 1球目。打ちごろの高さにシュートがきた。迷わず振り払うと、打球は左翼手の前で弾んだ。2人を生還させ、一塁上でほえた。「久しぶりにドキドキした。打席に入る前も打ったあとも」

 青木が大リーグから復帰したのは2018年。15年のリーグ優勝を味わっていない。「ヤクルトで優勝することが自分にとっては一番の目標」。ベンチでは誰よりも声を出し、若手の成長に役立つことは、惜しみなく助言を送った。

 今季、リーグ制覇を決める直前、足踏みしたチームを鼓舞したのもこの39歳だ。「野球だからミスもある。やるだけだ。止まるな。前を向いていこう」

 CS最終S1、2戦目は若い投手の力で勝ち上がった。3戦目。初めて巨人に先行を許し、六回まで1点も奪えなかった。先発原樹理に打球が直撃し、緊急降板するアクシデントもあった。

 でも苦しい時にはベテランの青木がいる。「若手、ベテラン、助っ人関係なく一丸となって戦っていく」。常々、高津臣吾監督が口にしていた戦いぶりで6年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。次は2001年以来の日本一へ。束になってオリックス・バファローズに立ち向かう。(藤田絢子)