ジュビロ磐田、昇格に王手 早ければ13日にも決定

須田世紀、照屋健、黒田壮吉
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 【静岡】サッカーJ2首位のジュビロ磐田がJ1昇格に王手をかけている。次節14日に引き分け以上で3季ぶりのJ1復帰が決定するが、試合のない13日にも3位チームの試合結果次第で昇格が決まる可能性がある。今シーズンは残り4試合。初のJ2優勝も視野に、最後の追い込みに余念がない。

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 10日、報道陣に公開された磐田市内での練習。ミニゲームを中心に約1時間半、選手は引き締まった表情でボールを追った。全体練習が終わっても、走り込んだり、シュート練習をしたりする選手が多かった。

 磐田の試合がない13日に3位長崎が引き分け以下なら、14日の水戸戦を待たずに昇格が決まる。検査入院中の鈴木政一監督に代わって指揮を執っている服部年宏ヘッドコーチは練習後のオンライン会見で、「自分たちがしっかり勝ち点3を取って昇格を決められるように、準備をしようと(選手たちに)言っている」と話した。

 J2は22チームによるホーム&アウェー各1戦の総当たり戦。磐田はリーグ序盤、守備陣が安定性を欠き、複数失点などで勝ち点が伸びなかったが、その後改善。11節から7試合連続完封勝利を含む12戦負けなし(9勝3分け)で、J1昇格圏内に浮上。24節からは15戦負けなし(10勝5分け)を記録している。

 今季積み上げた勝ち点は83。4試合残した段階で前回J1に昇格した2015年の82を超え、J2初優勝も狙える位置にいる。

 攻撃を牽引(けんいん)しているのはブラジル人FWルキアン選手だ。19年に加入後、20年に10得点を奪って頭角を現した。今季はここまでリーグトップの21ゴールを記録。10日の練習後の取材に「1試合1試合に集中するだけ。自分のベストを尽くし、チームが勝てれば満足だ」と語った。

 20年に加入した元日本代表のMF遠藤保仁選手が攻撃の組み立てで鍵を握る。41歳となったが、的確な状況判断や正確なミドルパスは健在で、チームに不可欠な存在だ。セットプレーのキッカーとしても精度の高いボールを供給し、多くのチャンスを演出している。

 元日本代表のMF山田大記選手も今季10得点と好調をキープしている。7日の京都との首位攻防戦では、後半32分に勝利につながる先制点を挙げた。この試合で昇格は決まらなかったが、山田選手は「良い準備をして、ということに尽きる。このあと昇格が決まっても、J1で戦えるチーム作りを目標にやっているので、揺らぐことはない」と力強く語った。

 14日の水戸戦はアウェーでの戦いになる。服部ヘッドコーチは10日、「(水戸も)自分たちのホームスタジアムで優勝を決められたくないはず。難しい試合になるんじゃないかと思う」と語り、気を引き締めた。(須田世紀、照屋健、黒田壮吉)