子どもなら新宿―小田原間でも50円 他社も衝撃、小田急の大胆戦略

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小川崇
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 小田急電鉄が今月、小田急線の全区間でICカード利用時の子ども運賃を来春から一律50円にすると発表した。他社でも子どもが絡む料金を一時的に割引する動きがある。その狙いを探ると、都心から郊外へ延びる私鉄各社の事情が浮かび上がってきた。

 改定は6~12歳の小学生が対象。これまでは大人の半額で、初乗りの新宿―南新宿間は63円。13円安くなる。新宿―小田原間では395円の引き下げとなる。導入コストがかかるため、通常の乗車券は対象外とした。今後、通学定期券の見直しも検討するという。

 小田急によると、2018年度の鉄道収入のうち、子ども運賃の割合は約0・7%。引き下げで約2億5千万円の減収になる試算だが、それでも実施に至ったのは、同社が「子育てしやすい沿線」を目指しているからだ。

 将来的な沿線人口の減少を想定して子育て世代の定住を促したい。定住者の外出機会が増え、関連施設での買い物などにつなげたい――。担当者は「一時的に失う部分があっても、取り戻せる。小さいうちから電車を利用して頂き、親しみをもって長く住み続けてほしい」と説明する。

 同社は19~21年にも小学生向けに1日100円で全線乗り放題の企画を実施。駅でのベビーカーシェアサービスの本格導入も予定している。乗り放題企画では、利用者の7割弱が「小児運賃をきっかけに外出の機会が増えた」と答えたという。

 ある大手私鉄関係者は「思い…

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    田中俊之
    (社会学・男性学研究者)
    2021年11月14日9時53分 投稿
    【視点】

    男性版産休が導入されるのに伴い、企業の方から「男性が育休を取ることで会社にどのようなメリットがあるのか?」と質問されることがしばしばあります。具体的にどのように答えているのかについては、また別の機会にコメントしたいと思いますが、小田急線の場