シーズン終えた尾瀬、静寂と輝きの世界

張春穎
【動画】シーズンが終わり、静寂の中で輝く尾瀬の湿原=張春穎撮影
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 群馬と福島の県境にある尾瀬沼(標高1665メートル)周辺で黄金色の湿原が広がっている。尾瀬のシーズンが終わった静寂の中で、草紅葉(くさもみじ)を終えた湿原が秋の日差しで輝いているように見えた。

 主な登山口に通じる車道の冬季通行止めが両県で始まる中、11日、福島県檜枝岐村の登山口「七入」から樹林帯の古道を4時間半ほど歩いて訪ねた。尾瀬で最も高い燧ケ岳(ひうちがたけ、2356メートル)を望み、尾瀬沼へと続く大江湿原はシーズン中はハイカーでにぎわうが、人の気配はない。青空の下、草木が風に揺れる音や野鳥の鳴き声が響いていた。

 同行した尾瀬保護解説ガイドの杉原勇逸さん(70)は「なかなか来られないだけに貴重な風景。見ていて飽きない。冬枯れですが、好きな季節の一つです」。尾瀬はまもなく深い雪に覆われ、長い冬に包まれていく。(張春穎)