日高屋グループ1号店、46年の歴史に幕 深夜の客足戻らず

贄川俊
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 390円のラーメンや230円のギョーザなど、安く飲み食いできるのが売りの日高屋。そのグループ1号店として、JR大宮駅東口そばで46年あまり親しまれてきた「来来軒大宮南銀座店」(さいたま市大宮区)が14日午後5時で閉店する。新型コロナによる売り上げ減などの影響といい、多くの客が日高屋のルーツをつくった店との別れを惜しんでいる。

 経営するハイデイ日高(同)によると、この店ができたのは1975年3月。もともとの来来軒はその2年前に出店し、数百メートルほど離れた場所にあった。カウンターだけの小さな店だったが、深夜営業が繁盛して約40席あるこの店を出した。創業店は間もなく閉じたが、1号店は24時間営業で深夜の酔客を中心ににぎわい続けた。その後は日高屋グループとして店舗数を拡大し、今では首都圏で450近くを数える。

 ただ、コロナ禍で外食客は激減。特に深夜の客が多かった大宮南銀座店では、緊急事態宣言などによる営業時間の短縮や酒類提供の自粛で売り上げが落ち込んだ。10月下旬に酒類提供の自粛が完全に解除され、午前4時まで営業時間を延ばしたが売り上げは戻らず、従業員の確保も難しくなって11月初めに閉店を決めたという。

 12日夕には、閉店を知って店を訪れる常連客の姿があった。15年ほど通っているさいたま市の安藤寿幸さん(50)は、飲み会後の「締め」や仲間とスポーツした後によく使っていたという。いつも注文するのはビールとギョーザ。「系列店でも食べられるとはいえ、なくなるのは寂しい。閉店までにまた来るつもり」と話した。贄川俊