鉄道「未成線」で街づくり 島根県浜田市で全国サミット

水田道雄
[PR]

 計画が中断された鉄道の「未成線」の遺構を生かした街づくりを考えようという全国未成線サミットが13日、島根県浜田市の石央文化ホールで開かれた。

 この日は未成線や廃線がある全国の自治体の関係者によって活用事例が報告された。浜田市と広島市を結ぶ広浜鉄道今福線については、旧線のアーチ橋やトンネルなどの遺構が残っていて散策路として整備されていることが紹介され、奈良県五條市和歌山県新宮市を結ぶ五新線ではトンネルを活用したキノコ栽培などの事例が報告され、今後、山小屋風喫茶などを整備する方針も説明された。

 島根県津和野町と山口県岩国市を結ぶ岩日北線では、途中の島根県吉賀町に建設予定だった六日市駅の跡地が道の駅に。炭鉱用の鉄道として整備されたが使われることがなかった福岡県赤村の油須原(ゆすばる)線、2018年に廃線になった広島県三次市と島根県江津市を結ぶ三江線の取り組みも報告された。

 学識経験者や産業遺産写真家らによる討論会も開かれ、浜田市の久保田章市市長は「テレビや映画のロケ地としても活用できる。見に来てほしい」と呼びかけた。14日は浜田市内の遺構を見学する有料のツアーもある。2年後の次回サミットは宮崎県高千穂町で開かれる予定。(水田道雄)