世界目標「気温上昇1.5度」で合意 COP26、パリ協定見直し

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グラスゴー=川田俊男、香取啓介
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 英国で開かれている国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は13日午後(日本時間14日未明)、産業革命前からの気温上昇を「1・5度」に抑える努力を追求するとした合意文書を採択した。温暖化対策の国際ルール「パリ協定」で掲げた努力目標を、各国が目指す世界目標としてより強く位置づけることになり、この10年間で対策の加速が求められる。積み残されてきたパリ協定の詳細ルールも完成した。

 合意文書には、「気温上昇を1・5度に抑える努力を追求する」という表現が盛り込まれた。2015年に採択されたパリ協定では、気温上昇を2度よりかなり低くし、できれば1・5度に抑える目標を掲げてきた。ただ、1・5度目標の実現には、世界の排出量を30年までに10年比で45%減らし、50年には実質ゼロにする必要がある。大胆な脱炭素化が求められるため、位置づけの見直しには慎重な意見が多く、これまでのCOPの決定はパリ協定の表現にとどまっていた。

 その後、科学的な知見の蓄積や、各地で洪水や熱波など深刻な被害が相次いだことから、COP26に向けて「2度目標」では不十分とする機運が高まった。今年8月に公表された国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書は、このまま温室効果ガスの排出が進めば、今後20年以内に1・5度を超える可能性があると警鐘を鳴らしていた。

 合意文書には「今世紀半ばに…

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