第1回大谷翔平は大リーグ史つなぐ「ユニコーン」記録専門会社が見た選手像
投打の「二刀流」で大活躍し、大リーグに衝撃を与えたエンゼルスの大谷翔平。日本時間19日午前8時から発表される今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)の最終候補の3人にも選ばれています。
大リーグの公式記録を扱う記録専門会社は、今季のエンゼルス・大谷翔平をどう見ていたのか。野球担当の2人に聞きました。
記録専門会社エライアス・ジョン・ラボムバダさん
大谷翔平がエンゼルスに入団した2018年、素晴らしい投手、打者だなという印象を持っていた。
ただ、起用法については懐疑的だった。
エライアス
正式名称は「Elias Sports Bureau」。1913年創設。大リーグの公式記録本の出版などを経て、現在は米プロフットボールNFLや米プロバスケットボールNBA、女子プロバスケットボールWNBA、サッカーの米プロリーグMLSなどの記録係を務めている。現在大リーグ担当は約15人で、スタッフの勤続年数は平均20年。シーズン中は連日、各球団などからの問い合わせに対応している。
体への負担とけがのリスクを恐れて、エンゼルスはあまり、両方をプレーさせないだろうなとも思った。
大谷にとって幸運だったのは、前進的というか向上心の高い指揮官に巡り合ったことだろう。
ジョー・マドン監督だ。これまでも新しいことを率先して試してきた。
今では、一般的になった片方に人数を寄せる内野の守備シフトがそう。
カブス時代には三塁手だったスター選手、クリス・ブライアント(今季途中にジャイアンツへ移籍)を左翼で起用したこともある。
大谷の記録を調べるのは毎回、難しい挑戦だ。
でも、楽しい。
必ずと言っていいぐらい、ベーブ・ルース(ヤンキース)の名前が比較対象に出てくる。
そして、ルース以外の名前が出てくるところがまたおもしろい。
「この選手はどんな活躍をしたんだ?」と興味がわく。調べる意欲も出てくる。1800年代終盤の選手は特にね。
大谷が今季達成した記録で最も気に入っているのは、6月にニューヨークであったヤンキース戦だ。
29日の試合で1試合2本塁…
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