第2回歴史家が見た大谷翔平の比類無きすごさ 故障と隣り合わせの「実験」

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聞き手・構成 遠田寛生
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 投打の「二刀流」で大活躍し、大リーグに衝撃を与えたエンゼルスの大谷翔平。日本時間19日午前8時から発表される今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)の最終候補の3人にも選ばれています。

 今季、大リーグに新たな風を吹き込んだ大谷翔平。その姿はリーグが公認する野球の歴史家にどのように映っていたのでしょうか。

大リーグ公認の歴史家・ジョン・ソーンさん

 エンゼルス・大谷翔平の第一印象は、テッド・ウィリアムズ(レッドソックス)の美しいスイングをほうふつとさせる打者だった。

 同時に、エンゼルスを含めてどの球団も、投打の両方を許すとは思えなかった。何年も前から許可してこなかったからだ。

ジョン・ソーン

 1974年に野球に関する最初の本を出版。2011年に当時の大リーグ機構(MLB)のバド・セリグ・コミッショナーから、野球の公認歴史家に指名された。大リーグを含めた歴史的な出来事を調べ、MLBの様々な部署やメディアに情報を届けている。

 今季で全てが変わった。投手として100イニング以上を投げ、打者では40本塁打以上を打った。

 まるで、リトルリーグだ。監督が息子を投手で起用した翌日に「4番・遊撃手」で先発させ、息子が活躍するような光景といえる。

 試合のレベルが上がるほど、両方で高い質を保つのは難しくなり、やがて選択を迫られる。

 徐々に淘汰(とうた)されて、専門性に進む。ダーウィンが唱えた自然選択がそこにはある。

 エンゼルスのアート・モレノ球団オーナーとジョー・マドン監督が許した大谷の実験は、未来永劫(えいごう)続くかは分からない。

 だが、現在生きている人の誰…

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