第4回大谷翔平は「お買い得選手」マーケティング専門家が分析した経済効果

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聞き手・構成 遠田寛生
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 投打の「二刀流」で大活躍し、大リーグに衝撃を与えたエンゼルスの大谷翔平。日本時間19日午前8時から発表される今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)の最終候補の3人にも選ばれています。

 今季、大谷翔平はどれほどの経済効果を球団にもたらしたのか。今後の可能性は――。米国のマーケティング専門家に聞きました。

マーケティング専門家・クリス・ハートウェグさん

 スポーツをマーケティングの視点から調べる会社「Team Marketing Report」の最高経営責任者(CEO)兼発行者。野球の帽子好きでコレクションにしているという。ひいきの球団はシカゴ・カブス。

 エンゼルスは大谷翔平でかなり稼げたと思う。

 7月、米メディアは大谷が投げた試合は、ほかのエンゼルスの試合よりも平均で3800人ほど観客動員が増すと報じた。

 私たちの独自の算出方法に当てはめると、3800人がもたらす収入は、1試合につき18万3977ドル(約2100万円)だ。

 大谷は本拠で今季13試合に登板している。つまり1人で約240万ドル(約2億7400万円)のもうけを出していることになる。

 グッズ展開もすごい。ユニホームだけではなく、マグカップや水筒、枕にタオルにトートバッグ、電話ケース、誕生日カード、イヤリング……。幅広い年齢や客層に向けて商品がつくられている。

 経済効果はどんどん出てくるだろう。今夏のオークションがその事実を物語っている。

 大谷のオールスターのサイン入りユニホームは、2001年以降の大リーグ最高額となる13万210ドル(約1500万円)をたたき出した。未使用なのにだ。

 高額商品歴代2位も大谷だ。7月2日に着用したエンゼルスのユニホームで、12万1800ドル(約1400万円)だった。

 マーケティングの観点からみると、大谷はケン・グリフィー・ジュニア(主にマリナーズ)に似ている。

 個人成績に加えてグラウンド上で振りまく笑顔、誰からも好かれるタイプが奏功している。

 それに、バリー・ボンズ(主にジャイアンツ)のようなドーピング(禁止物質使用)疑惑もない。

 大谷は今季開幕前に2年総額…

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