「風力のサウジ」への野望 COP議長国の英、洋上風力で世界トップ

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ロンドン=金成隆一
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 国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の議長国である英国は会合をにらみ、以前から「脱石炭」やEV(電気自動車)シフトの議論を主導してきた。18世紀の産業革命で世界に先んじる原動力だった石炭からの脱却が進み、いまや「グリーン産業革命」の旗を振る。特に洋上風力発電に力を注いでおり、ジョンソン英首相は「英国を風力発電のサウジアラビアにする」と意気込む。

 英国の2020年の発電に占める再生可能エネルギーの割合は43%と天然ガスの36%を上回った。

 24%だった風力発電では、20年末時点で洋上風力発電所が40あり、計2291基の風車が回る。発電能力は2015年の2倍に増えて10・4ギガワットと世界首位。政府はさらに建設を加速させる方針で、昨年10月には30年までの洋上風力の発電能力の目標を、30ギガワットから40ギガワットに引き上げた。

 COP26が開かれたグラスゴーがあるスコットランドでも、海に浮かべる「浮体式」としては、今年春の時点では世界最大級の洋上風力発電所が発電を始めている。英国は海に囲まれており、沖合ではより強い風が吹く。現在は風車などを海底に固定する「着床式」が主流だが、より深い海にも設置が可能になる。

 ジョンソン氏は「サウジアラ…

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