HAWKS和通信:7 悲しい別れの季節 お疲れ様、「同志」たち

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 オフィシャルリポーターの仕事を長年やっていても全く慣れないことが、この時期にはあります。むしろ、長くチームにいるとどんどん苦手になっていきます。一緒に戦った選手たちとの別れです。今年もその季節が来ました。

広報の最前線に立って16季目。福岡ソフトバンクホークスのオフィシャルレポーター・加藤和子さんのコラム「HAWKS和(なごみ)通信」を月に1回、お届けします。

 長谷川勇也選手と高谷裕亮選手が現役を引退。コーチとしてホークスに残りますが、もう選手としてグラウンドで戦う姿は見られません。ずっとやってきた野球選手としての生活を終えるというのは、どういう気持ちなのか。短い期間で決断をしないといけない場合もあります。それだけは、長く側で見ていてもわかりません。

 昨季まではクライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズに出場するシーズンが続いていたので、こちらも慌ただしいままに別れの時期を迎えることが多かったんです。今年はCSへの出場がかなわず、この時期をゆっくりと迎えました。その分、つらさも例年より重いように感じます。

 近ごろは私と近い時期にホークスに入り、年齢も近く、付き合いが長い分、距離感も近い選手がやめることも多い。私にとっては、一緒に戦ってきた「同志」のような感覚なんです。だからこの時期が年々、つらくなっていきます。

 引退ばかりではなく、川島慶三選手や釜元豪選手は今季をもってチームを去ることになりました。いろんな形がありますが、どの別れも、思い出しただけで泣けてきます。

 ただ、これが永遠の別れではありません。人生の新たなスタートを切るということでもあります。他のチームに移る場合でも、ホークスにいた選手はずっと応援します。

 今季を振り返ると、とにかく悔しかった。8年ぶりのBクラス。それまでずっとAクラスにいたことがすごいことだったんだと、改めて感じました。

 工藤公康・前監督は退任会見で、2位だった2016年のシーズンが一番悔しかったと話していました。そこから学んで、はい上がって、強いチームを作り上げました。悔しさを体験した今季が、チームが変わる良い機会ですよね。

 若手も、中堅も、ベテランも、みんな頑張って、また前に進んでいってほしいです。