南極産新鮮野菜、農協係が出荷、ペンギンが見物に来る漁協係の釣り

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中山由美
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 「行ってらっしゃい!」と響く声も、岸壁で手を振って見送る姿もない。今月10日朝、南極観測船しらせは、神奈川県横須賀市を出発した。昨年と同じく、新型コロナウイルスの感染予防のため、63次隊は2週間の隔離期間を経て乗船。南極まで約1カ月の航海だ。

 私たち61次隊は2019年11月末の出発。空路で豪州入り、そこでしらせに乗船して南極へと、例年通りだった。コロナ感染が世界で初めて報告されたのは12月。年が明け、昭和基地で感染拡大のニュースを知った。サイトで「4月11日で世界の死者は10万人超」と見て驚いた半月後にはもう「20万人超」に。ワクチンも薬もない当時、世界が震撼(しんかん)する様子は、メールなどで伝わってきた。

 次の62次隊は準備の時期なのに、計画を話し合う会も開催中止になったと隊長がみんなに報告。その日の日記に私は「冗談だった『2年越冬』が現実味を帯びていくよう。そうなっても前代未聞のことなら取材を続けたい。でもクリームや歯磨きなど消耗品、(データ保存の)SSDは足りなくなるな」と書いた。

11月26日南極記者サロン「時空を超えるオーロラ秘話」

北極・南極の夜空を彩るオーロラ。太古から人々を魅了してきた美しさには、宇宙の神秘と地球の不思議があふれています。各地でオーロラを観測する国立極地研究所准教授の片岡龍峰さんと、南極・北極専門記者の中山由美が語り合います。参加無料。申し込みは募集ページ(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11006202別ウインドウで開きます)またはQRコードから。

 万が一、しらせが来られなか…

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