隠元禅師が縁、日中友好の鐘響く 長崎・興福寺

小川直樹
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 日本三禅宗に数えられる黄檗(おうばく)宗や、インゲン豆、煎茶など中国の文化や風習を持ち込んだ高僧・隠元禅師が住職を務めた長崎市興福寺で14日、隠元禅師ゆかりの中国・福建省の寺院から寄贈された釣り鐘のつき初め式が開かれた。

 興福寺は、隠元禅師が住職を務めた寺がある福建省と、僧侶受け入れなどの交流を5年ほど前から続けてきた。興福寺の鐘が戦時中に供出されて以来ないままだと知った同省が寄贈を申し出て、今年2月に直径約1・2メートルの銅製の鐘が据え付けられていた。

 つき初め式では、日中の関係者が「世界平和」の文字が刻まれた鐘を打ち鳴らした。続いて、中国側から寄贈された隠元禅師の銅像もお披露目された。

 隠元禅師が開いた黄檗宗大本山萬福(まんぷく)寺(京都府宇治市)の近藤博道管長も参加。法話で「これからも日中の民間交流をさらに深めていきたい」と話した。(小川直樹)