阪急が首都圏を抑えてブランド首位独走 私鉄王国・関西での戦略とは

有料会員記事

筒井竜平
[PR]

 私鉄王国と呼ばれてきた関西で、ブランドイメージで先頭を走り続ける鉄道会社がある。阪急電鉄だ。全国の大手を対象とした調査で堂々の12年連続の首位に立つ。そのブランド力の源泉は何なのか。巻き返しをねらうライバル各社の戦略も探ってみた。

 調査は、日本生産性本部が2009年度に始めた「顧客満足度調査(JCSI)」。小売りや金融など業種別に大手のサービスの評価を1社につき利用者300人以上にインターネットで聞き取り、順位付けしている。近郊鉄道はJRや私鉄系の計23事業者が対象で、20年度まで阪急がずっと1位を維持する。

 阪急は1910(明治43)年に梅田―宝塚、石橋―箕面で鉄道営業を始めたが、当時は現在のイメージとはほど遠かった。先行するライバルの阪神電鉄(のちに阪急と経営統合)などが都市部に電車を走らせたのに対し、阪急沿線の多くは未開の田園地帯だった。田舎を走るため「ミミズ電車」と揶揄(やゆ)されたほどだ。

「ミミズ電車」と呼ばれた阪急は、当時では画期的だった戦略に打って出ます。記事後半では、阪急を追う鉄道各社の改革も探ります。

 利用者を増やそうと創業者の…

この記事は有料会員記事です。残り1770文字有料会員になると続きをお読みいただけます。