作者がなぜか念じた「売れないで…」 絵本「ともだちや」誕生の秘密

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聞き手・中井なつみ
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詩人でもある内田麟太郎さんが手がける「おれたち、ともだち!」シリーズは、愛嬌のあるキツネとオオカミの「ともだち」としての日々を描いたストーリー。誕生のきっかけは、内田さんの「ふとした思いつき」だったそうです。「絵本作家」ではなく、「絵詞(えことば)作家」と名乗っている理由も聞きました。

かっこよすぎて、見せられず…

 友達をテーマにした絵本って、「友達は大事」とか、「友達ってなんてすばらしいんだろう」とか、そういうものばかりでしょう。「ともだちや」で、友達を商売にするお話を思いつき、これまでにだれも書いてないんじゃないかって、うれしくなりました。

「ともだちや」(1998年、偕成社、累計51万部)

「ともだちや」(1998年、偕成社、累計51万部)さみしがり屋のキツネは、ある商売をすることを思いつきました。1時間100円でともだちになってあげる、「ともだちや」です。森の中で「ともだちはいりませんか」といろいろな動物に声をかけるキツネですが……。

 絵本を作るときは、肝になる「言葉」を、一番大事に考えています。「ともだちや」のときは、キツネが「あしたもきていいの」と言ったとき、オオカミが「あさってもな」という言葉を返す場面を思いつきました。自分でも、「うわぁ、かっこいいな」と感じたんです。

 それまで、感動する絵本とか…

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