ノムさんに教わった古葉竹識さん 広島に「考える野球」注入
稲崎航一
プロ野球広島をセ・リーグ初優勝に導いた古葉竹識さんが亡くなった。評論家時代の古葉さんと一度だけ、お話をさせていただいたことがある。
地方球場でのオープン戦だった。記者室で偶然隣り合わせの席となり、試合を見た。
無死一塁から8番打者の捕手が送りバントをして、続く9番打者の投手が凡打に倒れた。わたしは「なぜ8番に送らせて、投手に打たせるんだ。点が入るわけがない」と不満げにつぶやいた。
すると、隣で静かにスコアをつけていた古葉さんが、たしなめるように言ってくれた。
「別にあえて投手に打たせたい…
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