ヤフコメ書きまくった人が語る「快感」 丸ごとの非表示には問題点も

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赤田康和、貞国聖子 江戸川夏樹
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 ヤフーが、ヤフーニュースの記事にユーザーが意見や感想を書き込めるコメント欄(ヤフコメ)を記事単位で丸ごと非表示にする措置に乗り出した。誹謗(ひぼう)中傷への対策を強化したという。ただ、健全な投稿も読めなくなるなど、利用者の多いサイトだけに課題も指摘されている。

 ヤフー広報室は、実際にコメント欄が非表示となった記事は100超と説明する。10月下旬に朝日新聞社などが配信した小室眞子さんと圭さんの結婚に関する複数の記事や、共同通信が同月に配信した韓国漁船転覆に関する記事など。小室さん夫妻に関して1万3千件超のコメントがついたTBSの記事も含む。

 ヤフコメをめぐっては、虚偽の内容を書き込み、名誉を傷つけたとして、罰金命令が出たケースもある。大阪府高槻市の男性は、市議を中傷する投稿をしたとして名誉毀損罪で略式起訴され、茨木簡裁が今年5月に罰金10万円の略式命令を出した。

 コメント欄は2007年に導入。ネットの双方性を生かし、様々な意見を通じて多角的な視点を提供するのが狙いだ。ヤフーのアカウントがあれば誰でも投稿でき、IDの一部が表示される。読んだ人が「そう思う」か「そう思わない」を選ぶ機能もある。

 ヤフーニュースはテレビや新聞など約650媒体が記事を提供し、月間233億ページビューを誇る。コメント欄は1日約32万件の投稿がある。

 だが誹謗中傷など不適切な投稿が問題になり、ヤフーは14年から人工知能(AI)による監視を始めた。

 18年以降、「建設的かどうか」「記事との関連度が高いか」「読んだ人が不快に感じないか」といった基準でAIが点数化する仕組みを導入。コメントの表示位置に反映させ、「関連度」や「不快」の点数が特に低い投稿や、過度な批判や誹謗中傷を含むコメントは削除もしており、1日あたりの削除件数は2万件に及ぶ。

 今回はより踏み込んだ。不快度を判定するAIを活用して、過度な批判や誹謗中傷、差別、わいせつ、暴力的などの項目に該当する「違反コメント」が一定数を超えた時点で、その記事のコメント欄を丸ごと非表示にする。

専門家「安易に踏み切ったようにみえる」

 ヤフーは導入にあたり、自社が設けた有識者会議のメンバーに相談。慎重な意見も複数出たが、大筋では理解を得られたという。

 メンバーで、IT分野のルー…

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