マルコス氏長男とドゥテルテ氏長女が共闘 混戦のフィリピン大統領選

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ハノイ=宋光祐
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 フィリピンで来年実施される正副大統領選で、立候補受け付けの手続きが15日に終わり、選挙戦の構図が固まった。独裁体制を敷いた故マルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス元上院議員が支持を得ているが、国民には警戒感もあり、混戦となりそうだ。ドゥテルテ大統領の強権的な政治や親中的な外交政策の是非が争点になる。

 正副大統領は来年5月9日に同時実施の直接選挙でそれぞれ選ばれる。立候補の締め切りはいずれも10月上旬だったが、今月15日までは政党の公認候補の変更が認められていた。大統領の再選は憲法で禁じられており、ドゥテルテ氏は同日、上院議員選に立候補した。

 調査会社が明らかにした10月の世論調査によると、大統領選ではマルコス氏が47%の支持を集め、トップに立っている。国民からの人気が高く有力候補だったドゥテルテ氏の長女サラ氏は立候補を見送り、副大統領選に立候補した。今後は共闘を決めた両陣営を軸に選挙戦が進むことになる。

 2人の連携の背景には、ドゥテルテ家とマルコス家の良好な関係があるという見方がもっぱらだ。前回の大統領選では、ドゥテルテ氏がマルコス元大統領の遺体を国立の英雄墓地に埋葬する方針を表明。マルコス氏とサラ氏が正副大統領に選ばれれば、6年間の大統領任期を半分ずつ分け合うという臆測も流れている。

 大統領選でマルコス氏に対抗する有力候補としては、ドゥテルテ氏の政策を批判してきたロブレド副大統領が支持を集めている。世論調査でモレノ・マニラ市長やボクシング元世界王者のパッキャオ上院議員を上回る2位の支持を得た。

 マルコス家が権力の座に戻る…

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