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自宅でも駐車場でも「オンライン診療」 便利でも利用増えない訳

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遠藤隆史
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 インターネットを使って医師の診察が受けられる「オンライン診療」。新型コロナウイルス対策として、国が初診からの利用を特例的に認めてから1年半が過ぎた。第6波に備え、政府はオンライン診療・往診の体制構築を打ち出し、各地で独自の取り組みも始まっているが、さらなる普及には課題も残る。

通院不要「本当に楽」

 「調子はどうですか?」。千葉県木更津市の宮沢茂松さん(73)はテレビ画面に映った医師にたずねられ、「胃の調子が悪くて」と応じた。

 9月中旬、宮沢さんはケーブルテレビ大手J:COMの診療支援サービスを使い、初めてオンライン診療を体験した。地元のかかりつけ医と自宅をネットで結び、テレビにつないだウェブカメラを通じて会話。宮沢さんが医師に症状を説明し、後日、胃カメラの検査を受けることもその場で決まった。

 宮沢さんの妻は脳卒中の後遺症で左半身にまひがあり、見守りのため自分の通院にも連れて行く必要があった。「通院の手間が省けて本当に楽だった。自宅にいて10分で診療が終われば時間を有効に使える。コロナ対策にもなるし、今後も利用したい」

 同社がこうしたサービスを始めたのは今年7月。厚生労働省の検討会資料によると、今年4~6月にオンライン診療を受診した6875人のうち、61歳以上は832人で約12%にとどまった。高齢者のオンライン利用は伸び悩むなか、同社のケーブルテレビの加入者は半数が60歳以上で、潜在的なニーズがあるとして事業を始めたという。

発熱患者、車内と結び診察

 コロナ患者との接触を避けるため、オンライン診療を利用する動きもある。

 青森県八戸市の「はちのへフ…

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