樹齢330年 1500年生きる樹に 「わに塚のサクラ」山梨

岩城興
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 樹齢330年とされる山梨県韮崎市の「わに塚のサクラ」の樹勢に陰りが見え始めた。小高い丘に立つ一本桜として知られるが、大雪や強風で枝が次々と折れ、花の数も減った。そんな桜を救おうと、同市はクラウドファンディング(CF)で保全費用を募っている。

 市によると、エドヒガンザクラの巨木で、幹回りは3・6メートル、樹高は17メートルある。市の天然記念物に指定され、ふだんは地元のNPO法人など住民らが手弁当で世話をしている。桜とその周辺はドラマなどの撮影地にもなり、毎春多くの観光客が訪れる。

 幹を中心にドーム状の樹形を誇っていたが、2014年2月に県内などを襲った豪雪で、頂上部の枝などが失われた。その後も台風や八ケ岳おろしの強い風のため傷みが進み、「元気が無くなった」と心配する声があがっていた。

 それでも「老木」と呼ぶには、まだまだ早い。樹木医からは、「きちんと手入れすれば、樹齢1500年までもつ」とのお墨付きをもらったという。必要なのは定期的な枝の刈り込みや、切った枝の切り口に薬剤を塗ること。そのための資金調達に市が一肌脱いだ。

 市は10月上旬からのCF開始に合わせ、寄付を呼びかけるユーチューブ動画(約4分間)を作製した。春のライトアップや八ケ岳富士山と競演する姿といった魅力を改めて紹介するとともに、現在の悪化した状態を伝える。

 募集は来年1月2日まで。すでに200万円以上が集まったが、目標額450万円の半分余り。市の担当者は「美しい姿を未来にしっかり残したい。一人でも多くのみなさんからご寄付を」と話している。

 CFでの寄付はふるさと納税制度を使い、返礼品もある。金額5千円以上で、「ふるさとチョイス」のサイト(https://www.furusato-tax.jp/gcf/1377別ウインドウで開きます)から。市民の寄付は、市の窓口か専用の振込用紙で受け付ける。

 問い合わせは市総合政策課(0551・22・1990)へ。(岩城興)