森保J、オマーン下し2位浮上 我慢の展開、流れを変えた三笘薫

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 サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選は16日、各地でB組第6戦があり、日本(世界ランキング28位)はオマーン(77位)に敵地マスカットで1―0で勝利。日本は4勝2敗の勝ち点12でW杯出場圏内の2位に浮上した。

 決め手を欠き、0―0で終えた前半から一転、日本代表の森保一監督は後半に攻撃的な選手を次々に投入した。

 3試合ぶりに先発で起用したMF柴崎岳(レガネス)をベンチに下げ、後半開始と同時に代表初招集のMF三笘薫(サンジロワーズ)を左サイドに。「サイド攻撃をより強めていこう」と森保監督。ドリブルが得意な24歳を起用し、中盤の配置も変更した。

 アウェーの重苦しい雰囲気のなか、その三笘がチャンスを作った。ピッチに立つとすぐに、ドリブルで流れを変えた。後半17分には南野拓実リバプール)と長友佑都FC東京)が退き、スピードのある古橋亨梧(セルティック)と中山雄太(ズウォレ)が入った。

 新しい選手が入り、三笘もチャンスをうかがって仕掛け続けた。その姿勢が実ったのは後半36分だった。

 左サイドから三笘が突破してクロス。右からゴール前に走り込んだ伊東純也(ゲンク)が合わせ、オマーンのゴールネットを揺らした。伊東の2試合連続ゴールで均衡を破り、選手たちに安堵(あんど)の表情が浮かんだ。

 6割以上のボール支配率を誇りながら、味方同士の距離が遠く、ボールを回しても決定機が作れない場面も多かった。この日奪った得点も1。連動した攻撃は少なく、得点力不足が解消されたとは言い難い。それでも、最後は古橋、三笘、伊東と個人技で突破できる選手を配置し、勝ち点3をもぎとった。

 主将のDF吉田麻也(サンプドリア)は「雰囲気も環境も難しいなかで、我慢して勝ち点3がとれたのは大きい」。

 ホームで敗れた相手を下し、アウェーで貴重な勝利をつかんだ日本。中国(世界ランキング75位)と1―1で引き分けたオーストラリアを抜いてB組2位に浮上した。B組首位のサウジアラビア(49位)はベトナム(98位)を1―0で下し、勝ち点を16に伸ばした。日本は次戦、来年1月27日に中国と対戦する。

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