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ファイザー、コロナ飲み薬を米国で申請へ 低中所得国は特許料なしに

新型コロナウイルス

ワシントン=合田禄
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 米製薬大手ファイザーは16日、開発中の新型コロナウイルスの飲み薬について、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請すると発表した。また同日、低中所得国で後発医薬品(ジェネリック)を製造する際に特許料をとらない方針も明らかにした。

 この飲み薬は、新しい抗ウイルス薬と、すでにある抗HIV薬との配合剤「パクスロビド」。許可申請は入院や死亡のリスクが高く、症状が軽症か中等症の患者が対象で、薬は12時間おきに5日間のむ。

 同社は今月、臨床試験の中間結果を発表し、ワクチン未接種で、重症化しやすい持病などがある人の入院リスクを9割減らせたとしていた。結果が良好だったため、第三者機関は試験規模を拡大するための参加者の追加を中止するよう推奨。「パンデミックを止める、本当のゲームチェンジャーだ」(ファイザーのブーラCEO=最高経営責任者)としていた。

 また、ファイザーは国際機関「医薬品特許プール」とライセンス契約を締結。この機関が契約を結んだアフリカの低所得国や中所得国など95カ国において、特許料の免除が適用される。世界の人口の53%をカバーすることになるという。同社は世界保健機関(WHO)が新型コロナについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を出している間、特許料をとらないとした。

 米製薬大手メルクも新型コロナの飲み薬「モルヌピラビル」を開発し、FDAに緊急使用許可を申請している。この薬は英国の当局にすでに承認されているほか、「医薬品特許プール」とも同様の契約を結び、105カ国においては特許料をとらない方針を示している。(ワシントン=合田禄)

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