第70回【新聞と戦争・アーカイブ】イベントは過熱する:2

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【2007年6月6日夕刊4面】

 語り手の名調子にあわせ、木枠から1枚ずつ引き抜かれていく色鮮やかな絵を、子どもたちは食い入るように見つめた。

 庶民の娯楽だった紙芝居も、戦時下では「戦意高揚の道具」となった。

 「見よ! 傷つきながら 突込(つっこ)む 勇士の闘魂を!……この勇士の 屍(かばね)を越えて、敵―米英に、総突撃を敢行しよう!」(『玉砕軍神部隊』1943年発行)。

 「国策紙芝居」と呼ばれたこれらの作品を数多く制作したのが「日本教育紙芝居協会」だ。

 主に学校向けの教育紙芝居な…

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