鉄道なのに「自転車」 線路を走る2人乗りカート、半世紀ぶり進化中

有料会員記事

今泉奏
【動画】災害時に線路保守に駆けつけるための2人乗りの「鉄道」に電動式が登場。さらなる進化を遂げている=今泉奏撮影
[PR]

 一度に多くのヒトやモノを運べるのが、鉄道のメリット。それなのに、大人が2人乗れるだけのスペースしかない超小型の鉄道車両もある。

 時代とともに進化を遂げ、JR東海で最新型が今年7月から走り始めていると聞いた。

 何のために走るのか――。現場を訪ねて取材した。

 11月上旬の深夜、終電が通り過ぎて静まりかえった美濃太田駅(岐阜県美濃加茂市)。「ブーン」というモーター音が響き、黄色いカートが姿をあらわした。2人が並んで乗っていて、ホームの脇を通り過ぎていった。

 「軌道自動自転車」

 このカートは、鉄道業界でそう呼ばれている。JR東海は輸送機器メーカーの協栄エンジニアリング(静岡県浜松市)と共同で開発している。

なぜ、このカートが「自転車」と呼ばれるのか。記者も試乗しながら、そのルーツを探り、「裏方」として鉄道運行を支える人たちの思いにも迫りました。

災害時の「一番機」

 運行されるのは、おもに災害…

この記事は有料会員記事です。残り2004文字有料会員になると続きをお読みいただけます。