コロナ禍なのに カネボウ口紅「TikTok売れ」で品薄状態

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 コロナ禍でマスクが定着し口紅が売れないと言われるなか、発売から半年で累計出荷本数が120万本を超えた商品がある。カネボウ化粧品が若者向けブランド「ケイト」から発売した「リップモンスター」。長らく品薄状態で、手に入りにくい状況が続いている。なぜなのか。

 東京都中央区のドラッグストア。この数カ月、リップモンスターの販売コーナーには「売れ行き好調につき品切れ中」の札が張られたままだ。店員の女性は「あっという間に売れてしまう」と話す。

 この口紅は、マスクでこすれても色が落ちにくいのが特徴。「落ちないリップ」自体は以前からあるが、1本1540円(参考価格)で保湿力と色持ちのよさも同時にかなえた。

 デパートではなく、主にドラッグストア向けの商品で、コロナ禍の今年4月下旬に販売が始まった。カネボウ化粧品によると、4月20日~10月31日の累計出荷本数は120万本を突破し「想像以上の売れ行き」(広報)だという。

 ヒットの要因は、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」による宣伝。いわゆる「TikTok売れ」だ。

 インフルエンサーに口紅を塗った動画を投稿してもらうと、それをまねた投稿が続出し、20~30代を中心に人気が広がった。

 商品を発売した4月下旬は、コロナ第4波のまっただ中。東京などには緊急事態宣言が出ていた。思うように外出できないなか、TikTokは家にいながらにして、髪を整えメイクをして、気に入った服を着た姿をみんなに見せられる場でもあった。

 また、カネボウ化粧品を傘下にもつ花王の広報担当者は「いかにデジタル上でバズ(話題)を発生させられるか、商品づくりの段階から意識した」と話す。「リップモンスター」という商品名に加え、赤やピンクといった単純な色名ではなく「2:00AM」「ラスボス」「欲望の塊」など興味をひく名前をつけた。

 ファッション・ビューティー…

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